速水けんたろう　４年ぶり声優業復帰に感慨「ありがたいです」

映画「あなたをずっとあいしてる」の公開初日舞台に登場した速水けんたろう

　ＮＨＫの教育番組「おかあさんといっしょ」の“８代目うたのおにいさん”で知られる速水けんたろう（５３）が６日、東京都内で声優を務めたアニメーション映画「あなたをずっとあいしてる」の公開初日舞台あいさつを行った。

　「だんご３兄弟」のヒットで知られる速水は、２０１１年７月に乗用車を運転中に死亡事故を起こし、約９か月間活動を自粛。その後は被災地のチャリティーコンサートや俳優として舞台出演などをしていた。

　映画での声優業は２０１１年以来約４年ぶりという速水は「たくさんの人たちが喜んでいただける作品に参加できたのは嬉しいこと」と噛みしめながら、「様々なお声をいただき、ありがたいです」と神妙な面持ちで心境を明かした。

　舞台あいさつではファンからの「けんたろうさーん」という声援に迎え入れられ、「子供から大人まで、おじいちゃんおばあちゃんの幅広い世代まで、皆さんで楽しんでもらえる感動作になっています」と作品をＰＲ。劇中ではプテラノドンを演じており「僕にはテンションが高くて明るく元気に歌っているイメージが強いと思うけれど、プテラノドンは落ち着いていて、恐竜たちを冷静に見守る役どころです。その辺を意識しながら、声のトーンを渋めにしてみました」と役作りを振り返った。

　そんな速水の熱演を原作者の宮西達也氏（５８）は「けんたろうさんは本当にカッコよくて、背中に“だんご”は背負っていませんよ」とジョークまじりに絶賛していた。