吉澤ひとみ感無量…ガッタス11年半の歴史に幕、なでしこ澤も感謝

[ 2015年3月8日 05:30 ]

「ガッタス・ブリリャンチス・H.P.」活動休止前のラストマッチで懸命にボールを追う吉澤ひとみ

 「モーニング娘。」OGらによる女子フットサルチーム「ガッタス・ブリリャンチス・H.P.」が7日、横浜市内でラストマッチを行い、2003年9月の結成から11年半の歴史に幕を閉じた。

 女子サッカーの普及を目的に、仕事と並行して練習や試合に打ち込み、芸能人女子フットサルのパイオニアとして活動してきたが、役目を終えての活動休止。初試合から主将を務め続けた吉澤ひとみ(29)は「今ではみんなが、なでしこジャパンを知ってくれて、やってきてよかったと思う」と話した。

 この日はファン400人が見守る中、ライバルチームの漫画家・高橋陽一氏率いる「南葛シューターズ」と対戦。2ゴールを許しながら後半に追いついた。続く芸能界選抜チーム「なでしかJAPAN」相手には、先制を許しながら後半で逆転し、1勝1分けで終えた。吉澤は得点に絡めず「南葛さんとは決着つけたかった。個人的にもゴールを決めて、きれいに終わろうとしたんですが。ちょっと悔いが残りますけど」と残念そう。でも「楽しんでやることを考えていたのでよかった」と表情は満足げだった。

 選手としてだけでなくマネジャー的存在としてもチームを支えた石川梨華(30)も、約4年ぶりにピッチで躍動。やられたらやり返す激しいプレーで闘将と恐れられた藤本美貴(30)は、妊娠中のためベンチから声援を送った。

 ガッタス結成当時から日本代表の中心だったMF澤穂希(36)は活動休止を伝えた吉澤に、「形あるものはいつか終わるが、残してきたものは必ずあるはず。あなたたちはみんなに力を与えてきた。ごくろうさま」とメールを送ったという。

 吉澤は「モー娘での活動と違い、メンバーの本音を聞けて、ぶつかれる場所だった。04年のお台場カップで初めて優勝したのが一番の思い出」と11年を振り返った。

 ▽ガッタス 「人気アイドルが自らプレーすることで、応援するサッカー」をテーマに03年9月に発足。日本サッカー協会から正式にフットサルの選手登録を認可され、04年4月にはアテネ五輪アジア予選に臨むなでしこジャパンの合宿地を表敬訪問。06年には日本サッカー協会のフットサル4級審判の講習会を受講。現在は子供や女性を対象にしたフットサル教室を各地で行っている。

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