阪神は負けたけど…高山トモヒロ「ベイブルース」で大阪盛り上げる

[ 2014年11月1日 06:45 ]

阪神に代わって映画で大阪を盛り上げることを誓った高山トモヒロ監督

 お笑いコンビ「ケツカッチン」の高山トモヒロ(46)が31日、初監督を務めた映画「ベイブルース~25歳と364日~」の初日舞台あいさつを大阪市内で行い、前日にプロ野球阪神タイガースが日本一を逃して意気消沈気味の浪速ファンを励ました。

 数多くの新人賞を受賞し、将来が期待されていた伝説的コンビ「ベイブルース」時代の相方で、94年に劇症肝炎による脳出血のため25歳の若さで急逝した河本栄得さんとの出会いから最期までを描いたストーリー。2人が出会った大阪市立桜宮高校野球部の同級生には、元阪神タイガースでスポニチ本紙評論家の矢野燿大氏(45)もおり、同作でもその桁外れの実力が描かれている。

 セ・リーグではもちろん阪神をひいきにする高山は、「日本シリーズで阪神が残念ながら敗れてしまって、大阪の街が沈んでいくんじゃないかなあ…みたいな空気を僕は感じるんです」と憂慮。だが、くしくも阪神の戦いが終わった翌日に公開を迎えたことに触れ、「大丈夫です。この映画で、大阪の街を盛り上げるんで!」と力強くアピールした。

 この日は河本さんの20回目の命日でもあり、「去年の6月末に撮り終えてから1年以上たち、河本は(公開が)“まだか、まだか”と言うてたと思う。でも、あいつの命日に公開できたのは何か意味があると思えて、感慨深い」としみじみ。コンビ結成当初は、河本さんからダメ出しをされ怒鳴りつけられることも多かった高山は、「我慢、我慢の連続でした。でも、彼の言う事を聞いていれば必ず売れると思ってついていってた」と振り返った。「河本、見とけよ!」と、同作のヒットで天国の相方を喜ばせることを誓っていた。

 ◆「ベイブルース」 1988年に結成されたボケの河本さんとツッコミの高山によるコンビ。吉本のタレント養成所・NSCの7期生で、同期には「雨上がり決死隊」らがいる。正統派のしゃべくり漫才で上方漫才大賞新人奨励賞(90年)、ABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞(90年)など数多くの賞に輝いたが、94年10月31日に河本さんが逝去し、活動に終止符が打たれた。

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2014年11月1日のニュース