有村架純 常に目標設定…あまちゃん、そしていつかは山田作品

[ 2014年9月14日 12:41 ]

舞台「ジャンヌダルク」に全力投球の有村架純

 若手女優の中でいま最も勢いに乗っている有村架純(21)。ドラマ、映画、CMに立て続けに出演し、10月7日からは初舞台「ジャンヌ・ダルク」(東京・赤坂ACTシアター)に主演する。スターダムを駆け上がる力の源は、見た目からは想像がつかないド根性ぶり。幸運なだけのシンデレラではなく自ら運命を切り開いてきた、まさに“現代のジャンヌ・ダルク”だ。 

 大きな瞳で真っすぐに相手を見つめて話す姿からは、意志の強さが伝わってくる。2010年のデビュー後も、「この年にはこうなっていたい」と常に目標を設定し、自分を導いてきた。

 知名度を全国区に押し上げた昨年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」との出合いも、イメージしていたタイミング。ヒロインの母親(小泉今日子)の青春時代を演じ、80年代アイドル風ヘアスタイルで視聴者のハートをつかんだ。「20歳になって“違う自分を見せたい”と思っていた時に出合った作品。どういうふうに自分を見せたいかとか、いろいろ考えて撮影に臨みました。想像していた未来が少しずつかなってきているなって思います」

 今年も1月期から連続ドラマの出演が続き、スタジオジブリの最新作「思い出のマーニー」で声優に挑戦するなど多彩な活躍ぶり。「“こうなりたい”とイメージするのが大事だと思うし、今の状況に甘えたら終わり。来年にはドラマの主演ができるといいな。山田洋次監督ともご一緒したい。日本の良さや品があって、温かい気持ちにさせてくれる山田監督の作品が好きなので、私も参加できたらいいなと思います」と、尽きない目標を明かした。

 舞台の稽古が始まり、演出の白井晃氏(57)から立ち方など基礎から教わっている。よろいを着て殺陣にも挑戦するため、木刀を持って立ち回るアクションの稽古もしており、筋力トレーニングなどで体力づくりに励んでいる。「声を出しながら動き回るので、ドラマや映画の時とは使うエネルギーが全然違う。この舞台が終わって、良い手応えを感じることができたら、また舞台をやりたいと思うだろうな」

 ステップアップする自分が何よりも楽しみなようだ。

 ◆有村 架純(ありむら・かすみ)1993年(平5)2月13日生まれ、兵庫県出身。2010年にテレビ朝日「ハガネの女」で女優デビュー。今年は1月期にフジテレビ「失恋ショコラティエ」、4月期に日本テレビ「弱くても勝てます」とTBS「MOZU」に出演。映画は昨年公開の「リトル・マエストラ」などに主演し、来年公開の「アイアムアヒーロー」ではヒロイン役。13社のCMに出演中。1メートル60。血液型B。

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