映画会社元社長に賠償命令 製作費出資めぐり

[ 2014年7月28日 22:59 ]

 映画製作費用の出資を勧誘され現金をだまし取られたとして、京都府の70代の女性が映画製作会社「ハイビジョン映像」(東京都、破産)の元社長らに損害賠償を求めた訴訟の判決で、京都地裁は28日、水野清元社長らに計約2400万円の支払いを命じた。

 民間信用調査会社などによると、同社は「長州ファイブ」や「十五少年漂流記―海賊島DE!大冒険」などを手掛け、ことし4月に東京地裁で破産開始の決定を受けた。

 判決によると、同社の従業員は2012~13年、「『十五少年漂流記』の製作に出資すれば、間違いなくお金は倍になる」と述べて女性を勧誘。計1950万円を送金させたが、配当金は約253万円にとどまった上、別の映画の製作もかたり、さらに500万円をだましとった。

 井上泰人裁判官は、元社長らが「従業員が詐欺をやっていることを知っていたと推認される」と指摘、賠償の責任があると判断した。

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2014年7月28日のニュース