GLAY「名前だけでも覚えて」 東北六魂祭、名刺代わりの熱演

[ 2014年5月26日 07:38 ]

「東北六魂祭」に出演したGLAY

 GLAYがデビューから丸20年を迎えた25日、山形市で開催された「東北六魂祭」に参加、6000人を無料招待してライブを行った。今年の活動テーマ「東北を笑顔に」が、祭りのコンセプトと重なることから企画された。GLAYのことをあまり知らない人も多く駆けつけ、ボーカルのTERU(42)は「名前だけでも覚えていって」と名刺代わりの熱演を繰り広げた。

 「GLAYのこと、あまり知らない人?」。TERUが序盤、客席にこう問いかけると、5分の1ほどから手が挙がった。その多さに思わず「ワォ!!結構いるのね」と苦笑い。しかし、落胆するどころかうれしそうに「名前だけでも覚えていって」と呼び掛けた。

 会場となった山形市営野球場には、ファンだけではなく、今も山形県内で仮設住宅暮らしをしている被災者や、祭りの出演者、地元の小中学生らも招待した。デビュー20周年を迎えた今年は「東北の復興と東日本大震災の風化を防ぐこと」が活動テーマ。この日は、その第1弾として東北に名刺代わりのステージだった。

 TERUは「東北に夢と希望を届ける歌を歌いたい」とあいさつし、「HOWEVER」や「SOUL LOVE」「生きてく強さ」などの定番ソングを中心に10曲を披露。GLAYを知らない人たちはファンの動きをまねし、タオルを回したりして声援を送った。

 東北6県を代表する夏祭りが一堂に会する六魂祭は、震災の犠牲者の鎮魂や復興を願って11年に開催され、今年で4回目。音楽イベントは今年初開催で、GLAYは活動テーマが一致するとして出演を打診され、無料ライブを逆提案した。採算度外視のステージだったが、TERUは「こんな形で、たくさんの人たちとデビュー記念日を迎えられるなんて夢にも思わなかった」と感激した。

 9月20日に「ひとめぼれスタジアム宮城」(宮城県利府町)で大型野外公演「GLAY EXPO」を開くことをあらためて発表。このテーマ曲となる新曲「BLEEZE」を初披露し、「この日のライブが思い出に残ってくれたら、宮城に来てほしい」と呼びかけた。

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