文楽の住大夫が脳梗塞から復帰 「拍手に胸が詰まった」

[ 2013年1月3日 16:04 ]

「初春文楽公演」で、約7カ月ぶりに本公演の舞台に復帰した竹本住大夫(中央)

 大阪・国立文楽劇場の「初春文楽公演」が3日開幕し、脳梗塞で休養していた文楽太夫の人間国宝、竹本住大夫(88)が、約7カ月ぶりに本公演の舞台に復帰した。

 祝いの曲「寿式三番叟」の幕が開き、翁役の住大夫が姿を見せると、大入りの客席から大きな拍手と「住大夫!」と声が。住大夫は引き締まった表情で力強く厳かに語り、貫禄たっぷりの舞台を披露した。

 出演後、住大夫は「お客さまの万雷の拍手に胸が詰まりました。よりよい舞台をつとめられるように努力することがご恩返しになると思う」などとコメントした。

 住大夫は昨年7月、軽い脳梗塞で入院し、10月に退院していた。

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2013年1月3日のニュース