勘三郎 復帰延期!食道がんで入院中、肺に新たな疾患…

[ 2012年11月14日 06:00 ]

肺に疾患が見つかった中村勘三郎

 初期の食道がん治療のため入院中の歌舞伎俳優中村勘三郎(57)が13日、舞台復帰が当初の予定から来春以降に延期となることを所属事務所と松竹を通じて発表した。

 7月末の摘出手術後、体力の回復に努めていたが、9月に入ってから肺に疾患が見つかったことが理由と説明。復帰予定だった来年2月に福岡・博多座で行われる長男・中村勘九郎(31)の襲名披露公演を休演し、来年4月に開場する新しい歌舞伎座の舞台に立つことを目標に治療を続ける。

 勘三郎は、昨年1月には突発性難聴を発症し、半年間にわたり休養。同年7月下旬に長野県松本市での公演で本格的に舞台復帰し、11月から今年5月までは、東京・浅草での「平成中村座」の7カ月ロングランを完走。その直後の6月1日に人間ドックを受診した際に食道がんが判明した。

 自覚症状などはない極めて初期の段階で発見されており、自身は「幸いにも早期発見。神様がもう1回修業しなさいと与えてくれた試練だと思う」とコメント。7月27日には胸部を切開して約12時間にわたる手術を受けたが、その翌日には院内を歩くなど、術後の経過も良好で順調に回復。8月には復帰に向けて体力を戻すためのリハビリを開始していたが、9月に入って肺に疾患が見つかった。

 関係者は「本人は“来年4月に新しい歌舞伎座の舞台に出させていただけるなら”と話していて、その時期の復帰を目指している。今は、みんなでサポートして、治療を続けている状態です」と話した。

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2012年11月14日のニュース