「家政婦のミタ」など海賊版DVD店一斉摘発 日本のテレビ局の要請で動く

[ 2012年3月3日 17:07 ]

 台湾の知的財産権保護警察は3日、台北の夜市などで日本のテレビドラマやバラエティー番組の海賊版DVDを販売していた店舗の一斉取り締まりを行い、約1万枚を押収したと発表した。

 日本のコンテンツの海賊版だけを対象にした一斉取り締まりは初めて。NHKやTBSなど日本の5テレビ局が、海賊版対策を進める日本の「コンテンツ海外流通促進機構」(CODA)を通じて要請した。

 取り締まりは昨年11月から今年3月1日まで実施。CODAによると、「坂の上の雲」や「家政婦のミタ」など、放送が終わって間もなく、まだ正規版DVDが発売されていない日本ドラマの海賊版も多く押収。1セット150台湾元(約420円)程度の価格で販売されていた。

 CODAによると、これまでは、ハリウッド映画の海賊版対策を進める米国の団体と協力して、台湾側に取り締まりを要請してきたが、近年は日本ドラマの専門店が増え、台湾全体では約60店舗に上るとみられる状況になったため、日本のコンテンツの海賊版を対象に取り締まりを求めた。

 台湾の3、4カ所にあるとみられる生産工場内を含めて計約100万枚の海賊版DVDがあるとされており、平均的な定価の2500円で換算すると、約25億円相当になるという。

続きを表示

2012年3月3日のニュース