災難続き 身寄りもなし…あの名作の映画女優 経済的に困窮

[ 2011年12月24日 09:14 ]

エクバーグが出演した映画「甘い生活」のワンシーン

 イタリアの巨匠フェリーニ監督の映画「甘い生活」への出演で有名なスウェーデン出身でイタリア在住の女優アニタ・エクバーグ(80)が経済的に困窮し、弁護士がフェリーニ財団に援助を要請したことが明らかになった。ANSA通信が23日までに伝えた。

 エクバーグは足の骨折の後遺症で歩けなくなりローマ近郊で入院中。留守宅が泥棒に入られ宝石や家具などが盗まれた上、火事にも遭ったため経済状況が悪化した。2度離婚しているが子どもはおらず、身寄りがないという。

 ANSAによると、北部リミニにあるフェリーニ財団も財政難で、要請に応えられるかは不明。

 エクバーグは「甘い生活」で米女優を演じ、夜の人けがないローマのトレビの泉に入り、故マルチェロ・マストロヤンニさん扮するゴシップ記者と戯れるシーンで話題になった。その後はヒット作に恵まれず、イタリアで事実上の引退生活を送っている。(共同)

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