園子温監督の「ヒミズ」がベネチア国際映画祭コンペ入り

[ 2011年7月28日 19:18 ]

 世界三大映画祭の一つとされるイタリアの第68回ベネチア国際映画祭で、最高賞「金獅子賞」などの対象となるコンペティション部門の上映作品に、園子温監督の「ヒミズ」が選ばれた。映画祭事務局が28日発表した。

 「ヒミズ」は15歳の少年と少女が事件を起こし、過酷な現実にぶつかる物語。「行け!稲中卓球部」で知られる古谷実さんの漫画が原作。東日本大震災と原発事故を受け、脚本を書き換えたという園監督は「目の前で起きている本当の世界に即して映画を撮るのは、非常に生々しく大変なことだった」と話している。

 同映画祭は8月31日から開催され、最終日の9月10日に主要各賞を発表。審査員長は映画「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー監督が務める。これまで、黒沢明監督の「羅生門」や北野武監督の「HANA―BI」などが金獅子賞を受賞している。

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