“気仙沼ちゃん” 恩師・欽ちゃんと震災後初の再会

[ 2011年7月6日 17:45 ]

手を握り締めて再会を喜ぶ萩本欽一(左)と“気仙沼ちゃん”こと白幡美千子さん(右)、修さん夫妻

 30年以上前に人気テレビ番組「欽ちゃんのドンとやってみよう!」に出演していた“気仙沼ちゃん”こと白幡美千子さん(56)が6日、仙台市でタレントの萩本欽一さんと再会した。

 白幡さんは宮城県気仙沼市の離島、大島で民宿を経営しており、東日本大震災で被災。萩本さんの元には震災後、多くの人から「気仙沼ちゃん元気です」といったメールが届き、無事は知っていたが、震災後会うのは初めてだった。

 萩本さんは「会ったらうれしくて泣くかと思ったが、元気に頑張っている顔を見てほっとした」。民宿が休業中の白幡さんは「これを機に、欽ちゃんに『狭い』と言われた風呂を大きくしようと思う。悲しい話は胸の奥にしまって、前よりもっといい宿にしたい」と笑顔で話した。

 萩本さんは、三重県特産の「万古焼」の食器を被災者に届けようと仙台市を訪問。白幡さんも仙台市に駆けつけた。

 萩本さんから震災後の生活を聞かれた白幡さんは、民宿で被災したことや、小学校での避難所生活について話し、「奥さんとは電話で話したけど、欽ちゃんとは民宿をきれいにして、人間的に成長してから会おうと思っていた」と打ち明けた。

 民宿は1階部分が浸水。白幡さんは家族と民宿に暮らしながら再開に向けた準備をしている。

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2011年7月6日のニュース