「ハチのムサシ…」の平田隆夫さん 肺がんで死去

[ 2011年6月13日 06:00 ]

平田隆夫さん(中央)とセルスターズ

 1972年のヒット曲「ハチのムサシは死んだのさ」で知られる音楽グループ「平田隆夫とセルスターズ」のリーダー平田隆夫(ひらた・たかお)さんが12日午前1時すぎ、肺がんのため、さいたま市内の病院で死去した。72歳。京都府出身。

 メンバーでギタリストの菊谷英紀(68)によると、平田さんは94年に直腸がんが見つかり、摘出手術を受けた。その後もがんが再発し、入退院を繰り返してきたという。最期は庸子夫人らにみとられ、静かに息を引き取った。

 平田さんは65年にジャズバンド「ダン池田とアフロキューバンオーケストラ」に加入し、68年にセルスターズを結成。作詞作曲した71年のデビュー曲「悪魔がにくい」がミリオンセールスを記録し、翌72年に作曲を担当した「ハチの…」もヒットした。同年、NHK紅白歌合戦に出場。同曲で日本レコード大賞編曲賞を受賞した。77年に解散し、菊谷と埼玉・西川口に音楽パブ「ハチのムサシ」をオープン。93年にメンバーを入れ替えて18年ぶりにセルスターズを復活させたが、直後にがんが見つかったため、活動は年に1、2回程度だったという。

 通夜は14日午後6時、葬儀・告別式は15日午前9時から、いずれもさいたま市見沼区南中野372の1、大宮典礼会館=(電)048(687)4000=で。喪主は未定。

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2011年6月13日のニュース