映画「奇跡」九州で先行公開 監督、主演が舞台あいさつ

[ 2011年6月4日 16:17 ]

 3月に全線開通した九州新幹線鹿児島ルートを題材にした映画「奇跡」の先行公開が4日、九州で始まり、福岡市博多区のJR博多駅ビル内にある映画館で、是枝裕和監督が主演の兄弟漫才コンビ「まえだまえだ」、女優の大塚寧々と舞台あいさつした。

 撮影は福岡、熊本、鹿児島の3県でのオールロケ。是枝監督は「撮影自体が楽しく、遅めの夏休みを過ごしたようだった」と笑顔で話した。

 まえだまえだの弟、前田旺志郎は「めんたいこが、めっちゃおいしかった。(地元の人が)ジュースやフルーツを下さって、人が優しくて、うれしかった」と振り返り、観客を沸かせた。

 物語の主人公は、両親の離婚で福岡と鹿児島に別れて暮らす小学生の兄弟。新幹線開通日の朝、上下線の一番列車が擦れ違う瞬間に起きる「奇跡」のうわさを信じて、それぞれ熊本へ旅立つ。

 上映に先立ち、監督らは駅ビル屋上に建立された「鉄道神社」で、映画のヒットを祈願した。全国公開は11日から。

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2011年6月4日のニュース