娘はライバル 松本幸四郎「その一心でやった」

[ 2011年5月28日 17:13 ]

「ライフ―いのちをつなぐ物語―」日本語版ナレーションの公開収録に登場した松本幸四郎(左)と松たか子親子

 BBC製作のネイチャードキュメンタリー映画「ライフ-いのちをつなぐ物語-」の公開収録が28日、都内のスタジオで行われ、案内人として日本版ナレーションを担当する歌舞伎俳優の松本幸四郎(68)と女優の松たか子(33)の親子がそろって登場した。

 2人の共演は07年公開の映画「HERO」以来。ともに初挑戦となる映画ナレーションでナレーションでの初共演を果たす。松本は「ナレーションを終えて、いまだに興奮しています。『ライフ』は生きるために戦っている姿の映画。一人でも多くの人に、魂の癒しで傷を癒していただきたい。参加できて、本当に良かった」と話した。

 ナレーションでは初となる親子共演に、「父とメッセージを分け合っていくことで、芝居とはまた違う私たちにしかできない掛け合いが生まれたら」と微笑む松に対して、松本は「ナレーションをしている時は娘も父親もなく、ライバル。少しでも父親のほうがいいナレーションだと思っていただけるようにとその一心でやった」と父の威厳をアピール。

 そんな松本は映画の動物たちに共感するところを聞かれると、「父親というのは人間も動物も後ろ姿が寂しいですね。彼らの後姿に哀愁を感じました。しかし、それが生きていくうえでの父親じゃないかな」としみじみ語った。

 「ライフ」は“命のつながり”をテーマに地球上に住むすべての“いのち”の営みを製作費35億円、 撮影日数3000日、最高峰の撮影技術で描くネイチャードキュメンタリー映画。9月1日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国でロードショー。

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