上原美優さん種子島で密葬…父「頑張ってほしかった」

[ 2011年5月16日 06:00 ]

 12日に東京都目黒区の自宅マンションで首をつって死亡しているのが見つかったタレントの上原美優(うえはら・みゆ、本名・藤崎睦美=ふじさき・むつみ)さん(享年24)の葬儀・告別式が15日、実家がある鹿児島県種子島の斎場で営まれた。

 喪主を務めた父親の藤崎久男さん(79)は涙を見せず弔問客に対応。あいさつでは、亡くなる前日の上原さんとの電話を振り返った。「種子島に帰りたい」「(天国の)お母さんの元に行きたい」と泣く娘をなだめ、「もう大丈夫」と言うのを信じて電話を切った。その数時間後に飛び込んできた悲報。「もっと何かできることがあったのではないか」と後悔の念を口にし「“おやすみなさい”という言葉が最後になった」と悲しげに振り返った。

 上原さんは10人きょうだいの末っ子で、大家族貧乏アイドルとしてブレーク。種子島生まれというのも広く知られていただけに「もうちょっと芸能界で頑張って地元の方に恩返ししてほしかった。皆さんに申し訳ない」と無念さをにじませた。

 10人きょうだいが全員そろったのは、昨年3月に亡くなった母親イチ子さん(享年65)の葬儀以来。きょうだい9人が交代で夜通し末娘に付き添ったという。

 小、中学時代の同級生の女性3人が弔辞を読み「一緒に遊んでいっぱい怒られたね。ありがとう。天国から見守っていてね」と遺影に向かって語りかけた。

 式には親族や友人ら約70人が参列。上原さんと交際中で死の直前まで一緒だった会社員(26)の姿はなかった。上原さんは種子島で埋葬されるという。

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2011年5月16日のニュース