タッキー舞台“節電仕様”もスケールアップ

[ 2011年4月13日 06:00 ]

 東京都千代田区の日生劇場で上演中の「滝沢歌舞伎2011」(今月8日開幕)に主演している滝沢秀明(29)が12日、同劇場で会見した。東日本大震災の余震が続いており、舞台袖に緊急地震速報が発せられた際に対応するスタッフを配置。「幕を上げる前に、もう一度安全確認をしています」と話した。

 同劇場では2年連続、2度目の公演。20%節電するため、照度や使用する映像の明るさを抑えているが、作品のスケールは前年よりアップ。第1部では源義経、織田信長、天草四郎、大石内蔵助など歴史上の人物10人の早変わりを披露。約15分間の“タッキー10変化”に連日、客席はため息。「いろいろ仕掛けがあるんですが、僕も分からないほど」と笑った。

 義経は、2005年のNHK大河ドラマ「義経」で演じた役。同作の撮影では震災で被害を受けた岩手県平泉町の中尊寺などを訪れており、「時機を見て足を運べれば」と慰問の意向も示した。

 第2部では、平安時代の豪族・平将門に扮するなど、全体を通し「日本」を意識した演出。「昔も災害はあったと思う。でもいま、すばらしい日本がある。必ず復興できる。僕たちはずっと一緒にいます」と被災者へメッセージを送った。

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2011年4月13日のニュース