重すぎる一言に悩んだ国仲涼子「気力を出し切った気がしました」

[ 2011年4月7日 16:11 ]

ドラマ「マドンナ・ヴェルデ~娘のために産むこと~」の制作発表に登場した松坂慶子(左)と国仲涼子

 19日にスタートするNHK連続ドラマ「マドンナ・ヴェルデ~娘のために産むこと~」(火曜後10・00)の制作発表が7日、東京・渋谷の同局で行われ、主演の松坂慶子(58)をはじめ、国仲涼子(31)、藤村志保(72)、南明奈(21)らが出席した。

 「マドンナ・ヴェルデ」は、「チーム・バチスタの栄光」などメディカルエンターテインメント小説の第一人者として知られる海堂尊氏の同名小説のドラマ化。病気のために子宮を失った一人娘の代わりに代理出産に踏み出す母と娘の物語だ。

 ドラマは産婦人科医の娘が母に向かって「お母さん、私の子どもを産んでくれない?」という言葉をぶつける衝撃的なシーンから始まる。

 このシーンを振り返り、娘・理恵を演じる国仲は「日常会話ではないですし、こういうことを言う時の気持ちってどんなだろうとすごく悩んだ。そこのセリフにたどり着くまでの気持ちの流れを作るのも大変でしたし、終わった後も気力を全部出し切ったような気がしましたね。実際に自分がそういう立場だったら、本当にお母さんに頼むだろうかってことも考えました」と振り返った。「代理出産をそれぞれの見方で描き、いろいろ考えさせられる作品。結婚もまだで、子どももいない私が演じるのはとても意味のあることだった」と神妙に話した。

 この作品のクランクアップは東日本大震災の起きた3月11日の前日。“命の大切さ”を問うストーリーということもあり、代理出産に挑む母・みどりを演じる松坂は「命のリレーをしていくドラマですし、みんなで大きく前に進んでいけたら。ぜひひとときこちらの世界に一緒に浸って、考えたり、分かち合っていただけたら」とメッセージを送った。

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