小向容疑者に勝新太郎さん担当“敏腕”弁護士

[ 2011年2月27日 06:00 ]

 覚せい剤取締法違反(譲り受け)容疑で逮捕された小向美奈子容疑者(25)の弁護人が、故勝新太郎さん(享年65)の麻薬密輸事件などを手がけた牧義行弁護士(60)になったことが26日、分かった。オウム真理教事件でテレビのコメンテーターを務めるなどお茶の間でも有名な大物。小向容疑者とはこの日、約1時間接見。弁護方針について直接確認したとみられる。

 牧弁護士はこの日午後4時ごろ、警視庁武蔵野署(東京都武蔵野市)を訪れ小向容疑者と接見した。約1時間にわたって弁護方針について確認したようで、同5時すぎ、同署から足早に出てきてワゴン車に飛び乗った。

 牧弁護士の名前がお茶の間で有名になったのは、91年、勝さんが米ハワイにコカインと大麻を持ち込んだとして麻薬取締法違反(密輸出)罪に問われた事件の弁護人になった時。無罪を主張したが翌92年、懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決が下っている。

 政財界を揺るがした大事件も手掛けており、88年のリクルート事件では当時の同社会長で贈賄罪に問われた江副浩正氏の弁護を担当。95年のオウム真理教事件では民放各局の情報番組でコメンテーターを務めるなど、お茶の間にはすっかりおなじみの顔だ。

 勝さんは密輸事件時「もうパンツははかない」の“迷言”を残すなど連日マスコミを騒がせた。事件の行方だけでなく、小向容疑者も勝さんのような珍発言で世間を騒がせてくれるか注目だ。

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2011年2月27日のニュース