自由の身となった ポランスキー氏に監督賞

[ 2011年2月26日 11:21 ]

 フランス映画の秀作を選ぶセザール賞の授賞式が25日、パリで行われ、約30年前の米国での少女淫行事件のため2009年にスイス当局に身柄を拘束され、軟禁状態に置かれた後に自由の身となったロマン・ポランスキー氏(77)が、映画「ザ・ゴースト・ライター」で監督賞を受賞した。

 ポランスキー氏は受賞あいさつで、妻や友人など「自分を支えてくれた、すべての人々に感謝する」と述べた。

 ポランスキー氏は09年9月、映画祭の授賞式出席のためスイス・チューリヒの空港に降り立った際、米国の要請を受けたスイス警察当局に身柄を拘束され、その後軟禁状態に置かれた。昨年7月、スイス司法当局は米国への身柄移送を却下、自由の身となった。

 セザール賞授賞式には、身柄拘束時からスイス当局に釈放を働き掛けたフランスのミッテラン文化相も出席、ポランスキー氏の受賞に拍手を送った。

 最優秀作品賞にはグザビエ・ボーボワ監督の「神々と男たち」が選ばれた。(共同)

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2011年2月26日のニュース