父の死乗り越え…瑛太、新作は「ワイルド7」

[ 2011年2月25日 06:00 ]

映画「ワイルド7」で主演する瑛太

 俳優の瑛太(28)が父親の死を乗り越えて新作に臨む。映画「ワイルド7」(公開時期未定)で、1969年~79年に「週刊少年キング」に連載された望月三起也氏の同名漫画が原作。72年にドラマ放送されて以来の実写化となる。大ヒット映画「海猿」シリーズを手掛けた羽住英一郎監督がメガホンを取る。

 父親の突然の訃報に「声も掛けられない」(所属事務所の関係者)ほど大きなショックを受けていたという瑛太。当時は別の作品を山形県で撮影していたが、今作は3月下旬にクランクインすることが決まっており、立ち直りに向け徐々に動き始めようとしているようだ。

 事務所関係者は「08年の主演映画“銀色のシーズン”でタッグを組み、信頼関係の厚い羽住監督の作品なので以前から並々ならぬ意欲を示していた」と説明した。

 「ワイルド7」は「悪を持って悪を制す」という発想の下、筋金入りのワル7人で結成された特別警察隊「ワイルド7」の活躍を描いた物語。配給のワーナー・ブラザーズは「斬新な設定と、スピーディーで意外性に富んだストーリーはいつの時代も色あせない」として、2年前に映画化を企画。1年近い期間を脚本作りに費やし、舞台を現代に替えた。阿部秀司プロデューサーは「往年のファンにも、オリジナルを知らない若い人たちにも満足してもらえる脚本ができた」と自信を見せる。

 同作はド派手なバイクアクションが最大の見せ場となることから、出演者は大型二輪免許を保有していることが条件。少年院の脱走常習犯から「ワイルド7」のリーダーとなる主人公の飛葉大陸(ひば・だいろく)を演じる瑛太以外の6人も、免許を持っている役者が起用される。

 羽住監督は「伝説の原作をリスペクトしながら、スケールの大きな新しい痛快アクション・エンターテインメントにしたい」と抱負。瑛太に対しては「観客の度肝を抜く強烈なニューヒーローを演じてもらいたい」と期待を寄せている。

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2011年2月25日のニュース