紅白落選の美川憲一「こんなときこそ燃える」

[ 2010年12月4日 06:00 ]

紅白のことを聞かれた美川はサラリとかわす

 歌手の美川憲一(64)が3日、新曲「アカシア雨情」のキャンペーンでスポニチプラザ大阪を訪れた。19年連続(計26回)出場と常連だった年末のNHK紅白歌合戦は落選したが、「落ちたのはしょうがない。それも人生よ」と、思いを吐露した。

 新曲キャンペーンに加えて、年の瀬はディナーショーもめじろ押しで“超オイソガ氏”の美川。この日も数本のラジオ番組出演の合間をぬって、スポニチプラザに姿を見せた。
 「新曲は本当は来年1月あたりに出す予定だったのが、いい歌に仕上がったので早めに出そうということになって10月に発売。私にとっては2年ぶりの演歌。北海道が舞台だけど、私には『釧路の夜』にはじまってわりと北海道の歌が多い。♪北の女の 凍える胸に…の詞はとくにいいわ」
 新曲PRが目的だが、紅白落選で注目の人であるのは美川本人がよく知っている。
 「(落選が明らかになった日)たまたま日本にいなかったので、ずっと電話がかかってきて、いちいち説明するのが大変だったわ。私には突然だったけど、どっかしらいつかは…という気持ちはあった。でも意外とショックではありませんでした」。自分からこの話題を切り出した。
 「早いか遅いかの違いだけで、必ず誰かが落ちるわけですよ。だから落ちることよりもこれからの生き方の方が大事だと思う。それにほっとしている部分もある。(小林幸子との)衣装対決でマンネリにならないように毎年、衣装をどんなものにするか考えるのも大変だったし…。ファンの方が落ち込んで暗い顔をして、私だけがひとり明るく元気。でも、しみてるところはしみてるわ」
 美川らしい率直な言葉が次々とさく裂。「こんなときこそ燃えるのよ、本当に。すごいエネルギーがわき出して…。こういう時代、やることやって楽しめることを楽しまなきゃ」。デビューして46年目、歌にCMに仕事も順調とあって、あくまで前向きだった。

続きを表示

2010年12月4日のニュース