海老蔵流“介抱”を“因縁”と勘違いされた?

[ 2010年11月28日 06:00 ]

市川海老蔵のものとみられる血痕

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(32)が顔を殴られ重傷を負った事件で、海老蔵が酔いつぶれた男性に因縁をつけたためトラブルになった可能性があることが27日、目撃者らの証言で分かった。

 警視庁は現場となった東京・西麻布の飲食店ビルの実況見分を実施。非常階段からは10カ所以上の血痕が見つかった。父親の市川団十郎(64)は海老蔵が30日から出演するはずだった京都・南座を訪れ、出演者たちに謝罪した。
 海老蔵が被害に遭うまでの詳細が明らかになってきた。
 複数の目撃者らの話を総合すると、海老蔵が西麻布で“はしご酒”を始めた1軒目は、ゲイバー風のレストラン。歌舞伎仲間数人と飲んでいたという。
 その後事件があった飲食店ビルへ移動。当初、親しい知人が経営している11階のカラオケバーを訪たが、酒に酔った海老蔵はビル内を千鳥足で行ったり来たりし、再び11階へ。その後、午前5~6時ごろ、ビル内の店に姿を見せ、その直後にトラブルになった。
 目撃した人の話によれば、飲みつぶれて倒れていた男性に海老蔵が「男だったら倒れてんじゃねえよ!」などと言い、髪の毛を引っ張ったり小突くなどした。それを見た男性の仲間たちが激怒し、顔面を殴ったという。
 海老蔵はトラブルの端緒を団十郎らに「具合が悪くなった人を介抱していたら、そばにいた人に殴られた」と言っており、介抱したつもりが“因縁をつけた”と誤解された可能性はある。
 警視庁は27日、西麻布の飲食店ビルの実況見分を行った。現場には生々しい血痕が1階から2階に上る外階段をはじめ、2階から11階までの非常階段など10数カ所に残っていた。階段の壁には、上方から下方へ手をついてこすったような血痕があることから、血まみれの海老蔵は、11階の店にいる知人に助けを求めようと、1階から歩いて上っていったとみられる。

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2010年11月28日のニュース