谷啓さん通夜…祭壇には愛用のトロンボーン

　１１日に脳挫傷のため死去したタレントで俳優の谷啓（たに・けい、本名渡部泰雄＝わたべ・やすお）さん（享年７８）の通夜が１２日、都内で営まれ、親族、所属事務所関係者、クレージーキャッツで共に活動した犬塚弘（８１）と桜井センリ（８０）ら約８０人が弔問に訪れた。

　妻で喪主の和子さんは犬塚と桜井の姿を見るなり大粒の涙。犬塚と桜井ももらい泣きし、「とうとうオレたちだけになってしまったな」と盟友の急死を悔やんだ。
　遺影は芸能活動用に撮影したアーティスト写真。祭壇には愛用のトロンボーンが置かれ、「いつでも音楽のアレンジができるように」と真っ白な譜面と鉛筆が供えられた。戒名は「玄妙院殿谷啓日雄大居士位（げんみょういんでんこくけいにちゆうだいこじい）」。谷さんの芸名が盛り込まれ、「奥深い悟りがあり一生懸命精進し大きな仕事を成し遂げた」の意味があるという。
　葬儀・告別式は１３日に営まれ、後日、お別れの会が開かれる。