男役極めた水夏希 クールに“本拠地卒業”

[ 2010年7月27日 06:00 ]

大勢のファンに別れを告げる水夏希(手前)

 9月に退団する宝塚雪組のトップコンビ、水夏希と愛原実花が26日、公演「ロジェ」「ロック・オン!」で宝塚大劇場でのラストステージを迎えた。サヨナラショーに続く花の道パレードには約6000人のファンが集結、2人に別れのエールを送った。

 宝塚生活18年、男役を極めた水は、本拠地卒業の日もクールそのものだった。
 サヨナラショーは「エリザベート」の「最後のダンス」「愛と死の輪舞」の2曲を皮切りに、愛原とのデュエットなど雪組時代の主題歌が中心。「RIO DE BRAVO!」では観客を巻き込んでにぎやかなショーを展開したがラストは「灰の水曜日」をしっとりと歌い、水らしくモノクロのトーンで締めくくった。
 最後のあいさつでは客席から「水さ~ん、大好き」のかけ声がとぶ中、「ついにこの日がきてしまいました。本当にたくさんの夢をかなえることができました。1ミリたりとも悔いはありません」とキッパリ。その凛(りん)としたたたずまいに客席はいつまでも拍手を送り続けた。
 終了後の会見では退団後の進路について聞かれたが「来年の今頃、何をしているか自分でも想像はつきません」と口を濁した。花の道のパレードには9人の退団者の最後に緑のはかま姿で登場。「水さん、すてき」の大歓声のなか黒のBMWに笑顔で乗り込んだ。
 東京公演は8月13日から9月12日まで。

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2010年7月27日のニュース