人間国宝・米朝さんに初の「玄孫弟子」

[ 2010年3月31日 19:44 ]

 上方落語家で人間国宝の桂米朝さん(84)のひ孫弟子にあたる月亭八天さん(49)が31日、記者会見し、弟子の月亭天使さん(35)が入門したと発表した。玄孫(やしゃご)弟子は米朝さんにとって初めてで、東西落語史上でも極めて珍しい。

 天使さんは大阪府豊中市出身の女性で、龍谷大文学部を卒業。出版社勤務などを経て、2008年春から上方落語の定席「天満天神繁昌亭」でアルバイトをしていた。漫才や落語の台本を書いた経験もある。
 会見に同席した天使さんは「頑張っている女性落語家を見て、自分もやってみようと思った」と入門の動機を語り、5月23日に予定している初高座について「とにかく楽しくやりたい」と笑顔を見せた。八天さんは「師弟ともども、二人三脚でやっていきたい」と話した。
 八天さんと天使さんが29日に米朝さんの自宅をあいさつに訪れた際、米朝さんは「天から降ってきたので天使やな」と激励したという。

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2010年3月31日のニュース