慣例打破!「紅白歌合戦」ジャニーズ4組参戦

[ 2009年11月24日 06:00 ]

NHKの紅白歌合戦出場者が決まり、笑顔で記念写真に納まる初出場の歌手ら

 大みそかの「第60回NHK紅白歌合戦」(後7・15~11・45)の出場歌手50組が23日、東京・渋谷の同局で発表された。ジャニーズ事務所から5人組「嵐」のほか、「Hey!Say!JUMP」のメンバーらで構成する7人組「NYC boys」が初出場。ジャニーズ勢は例年、「SMAP」「TOKIO」の2組だったが、21年ぶりに計4組の大量参戦となる。

 嵐は仕事の都合で欠席したが、リーダーの大野智(28)は「嵐10周年、紅白が60周年を迎える記念の年に出演させていただけることに感謝してます」とコメントを寄せた。会見場では、ジャニーズ軍団の“末っ子”とも言えるNYCは中山優馬(15)山田涼介(16)知念侑李(15)がそろい、知念が「嵐に負けないくらい頑張りたい」と意気込んだ。
 初出場組の会見にジャニーズのタレントが出席したのは、94年のTOKIO以来。この様子を会場隅のカーテン脇から見守っていたのがジャニー喜多川社長。「(紅白の発表会見に)来るのは初めて」といい、NYCへの思いの大きさをうかがわせた。
 ジャニーズ勢では近藤真彦(45)、少年隊、光GENJI、男闘呼組がそろった86~88年以来の4組出場。SMAP、TOKIOの2枠で定着していた94年以降も、KinKi Kids、V6などがミリオンセラーを飛ばしてきたが、いずれも飛び入り的なゲスト扱い以外では出場せず、98年からは紅白に対抗するように東京ドームで年末年始カウントダウン公演を開催している。
 喜多川社長は「カウントダウン公演は(深夜から未明の開催で)年齢制限があってNYCは出場できない。それなら、紅白に出て若者らしく歌えたらと思った」と説明。その一方で、今年一番の目玉とも言える嵐の出場については「何も聞いてなかった」と話した。
 NYCは中山、山田、知念の頭文字にちなんで命名。今夏、フジテレビが中継した「女子バレーボールワールドグランプリ」のスペシャルサポーターとして期間限定で結成されたユニットだ。シングル「NYC」は33万枚セールス。他局の宣伝ユニットの出場は異例だが、井上啓輔チーフプロデューサーは「NYCは新人ながら高い売り上げだった」と強調した。
 一方、嵐は8月発売のベストアルバムが137万枚を突破。シングル4作はオリコンチャート初動売り上げで1~4位を独占している。
 2組ともNHK側から出演を依頼。井上氏は「紅白はその年に売れた人気者を出すのが基本。嵐は尋常でないセールスを記録している」と説明。ジャニーズの他グループの出演の可能性についても「今は何も言えない」と含みを持たせている。総勢100人以上とも言われる「ジャニーズJr.」の加勢もありそうだ。

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2009年11月24日のニュース