郷も安心堂々ゲリラ…と思いきや“惨事”寸前

[ 2009年9月3日 06:00 ]

大阪・ミナミの道頓堀川に舟で突然登場、新曲を披露する歌手の郷ひろみ

 歌手の郷ひろみ(53)が2日、大阪・ミナミの名所・道頓堀の戎橋脇にある江崎グリコの看板前で船上ライブを行った。新曲「Get Real Love~GOLDFINGER’009」を記念したもの。突然、郷が船に乗って現れるサプライズに、浪速っ子は大興奮。10年前に大騒動となった「渋谷ゲリラライブ事件」をほうふつさせる盛り上がりとなった。

 大型トレーラーで渋谷駅前の交差点に現れてから10年と3日。今度は大阪を代表する繁華街に船で登場した。
 午後4時40分。阪神タイガース優勝時に大勢の若者が飛び込んだ場所として知られるネオン看板「グリコのランナー」の前に、チャーター船「とりとん号」が止まった。直前に、郷の新曲が流れていたため「まさか!?」と戎橋で足を止めていた通行人がどよめく中、船内からド派手な赤いスーツ姿の郷が姿を現した。
 驚きと歓喜の声に包まれた郷は「サンキューッ!」とハイテンションであいさつ。大音量の中、自慢のジャケットプレーを交えて新曲を歌うと戎橋付近は約2000人の通行人であふれ返った。
 約5分間のパフォーマンスを終え、さっそうと船で去っていく郷はやまない歓声に、船中の台の上で何度も手を振り投げキスするほど大感激。脇目も振らずやりすぎて、工事中の橋げたにあわや頭をぶつけそうになるシーンも。渋谷事件を超える“大惨事”になりそうだった。
 船から下りた郷は「ヒヤリとしたけど残念だったね。あそこで頭を打って川に落ちてたら“名誉の負傷”だったのにね」と苦笑い。「船で現れて歌ったのはもちろん初めてだし、楽しかった」と大満足の様子だ。
 そして大阪は「15歳の時の71年に、最初に500人のファンクラブができた場所。僕は大阪から育ったんだ」という原点の地。渋谷事件の反省を踏まえ、今回は所轄の大阪府南署をはじめ、河川を管理する大阪市建設局の許可を得てのライブだったが「不特定多数の人が足を止めて見てくれるこの独特の雰囲気が好きだね。これからもエキサイティング&サプライズなことをしていきたい」と気持ちを新たにしていた。

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2009年9月3日のニュース