安室とマドンナのライブ映像が携帯配信

　日米を代表する女性歌手、安室奈美恵（３１）とマドンナ（５０）のライブ映像が初めて携帯電話で配信される。日本初の携帯放送局「ＢｅｅＴＶ」が１５日から配信を開始。放送受信料にあたる月額会費３１５円で日米音楽界の女王２人のステージが見放題という出血サービスだ。

　配信されるのは、安室が昨年１０月から今年６月まで、日本と台湾、中国の国内外計６４公演で５０万人を動員した「ＢＥＳＴ　ＦＩＣＴＩＯＮ　ＴＯＵＲ」の模様。日本の女性歌手史上最大級となったツアーの映像だ。

　その中から、安室本人が選んだ台北公演（６月２０、２１日）でのパフォーマンスを配信する。ビデオ、ＤＶＤを含めて安室の海外公演での映像が商品化されるのは初めて。
　配信楽曲は「Ｄｒ．」「ＮＥＷ　ＬＯＯＫ」「Ｔｏｐ　Ｓｅｃｒｅｔ」の最新３曲。“女王復権”を国内外に印象づけたエレガントなダンスと歌声は見応え十分だ。

　マドンナは現在展開中のワールドツアーの模様。昨年８月から今年９月までで世界で計８６公演を実施。７月末時点で２６５万人を動員している超巨大ツアー。日本公演はないため、今回の配信映像が初公開になる。

　その中からマドンナ側がチョイスしたのは、昨年１２月に４日間で２６万人を動員したブエノスアイレス公演。全２５曲中「Ｖｏｇｕｅ」「Ｌｉｋｅ　ａ　Ｐｒａｙｅｒ」など半分以上の１４曲を配信。計約１時間のパフォーマンスを見ることができる。「クイーン・オブ・ポップ」と呼ばれる女王ならではのスケール感あふれるステージを堪能できる内容だ。

　日本レコード協会によると、ＣＤ売り上げが低迷する中、音楽配信（０８年）は前年比２０％増の９０５億円で、映像商品（同）が前年比１３％増の６５６億円と大きく伸ばしている。この２つをミックスしたのが映像配信。会員数６０万人を突破したＢｅｅＴＶでは「安室＆マドンナ」効果で音楽ファンを取り込み、１００万人突破を狙う。