パチンコ景品用CDに高値!急きょ発売へ

[ 2009年6月13日 06:00 ]

パチンコの景品として発売されたアルバム「俺歌~Around30 J-Rock Non-Stop Cover~」のジャケット

 パチンコの景品用として作られたCDアルバムが、人気の高まりを受けて急きょエイベックスから24日に発売されることになった。トランス調にアレンジされた故尾崎豊さんの「十七歳の地図」などを歌手の鈴木慎一郎(34)が歌ったもので、タイトルは「俺歌」。大手パチンコチェーンのマルハンが顧客中心層の30~40代をターゲットに景品としていた。

 マルハンの景品部景品課によると、CDは「十七歳…」をはじめBOφWYの「B・BLUE」や氷室京介の「KISS ME」など7曲入りで5000枚を制作。CD名を「SEVEN POWER SONGS」として、3月25日から全国約240店舗で景品交換を始めた。
 CDはパチンコ500玉、パチスロのコイン100枚で交換でき、2000円相当。これがインターネットオークションで1万4000円などの高額で取引される人気となり、目玉景品となっていた。
 この人気を受け、CDを制作したエイベックスが収録曲を5曲追加して一般商品化を決定。男性ロックアーティストによる曲を収録したことからアルバム名を無骨な「俺歌」にした。80~90年代前半のバンドブームで人気を博した曲が中心。人気DJのN・O・―SYO(エヌ・オー・ショー、38)がトランス調にアレンジし、ノンストップで12曲をつなげた。
 収録曲には20代後半にも支持される曲も多く、「Around30 J―Rock Non―Stop Cover」と“アラサー”を意識してサブタイトルが付けられた。CDジャケットは人気の「男前豆腐」のパッケージを模して筆字で書き下ろされた。
 景品CDはマルハンの同課スタッフがエイベックスに企画を持ちかけて誕生。業界初の試みだった。マルハンでは日清と組んでカップラーメン「7のチカラ」など、オリジナル景品を作って顧客拡大を狙っており、今回もその一環。担当者は「顧客は30~40代が中心なので選曲もそれを意識しました」と説明した。トランス調にアレンジしたのは、それより若い世代の集客を狙ってのものという。

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2009年6月13日のニュース