イチローに感謝!入場曲使用のお礼に“応援歌”

[ 2009年5月8日 06:00 ]

 米人気ラッパーのフロー・ライダー(29)が大リーグ「シアトル・マリナーズ」のイチロー外野手(35)の応援歌を制作した。イチローは今季、フロー・ライダーの「ジャンプ」などを打席入場曲に使用。そのお礼として同曲の歌詞を変え、応援バージョン「ジャンプ~レッツ・ゴー・イチロー・リミックス(仮)」を作った。近く、直接CDを届けたい意向だ。

 メジャー史上初の9年連続200安打へ、イチローの強力なサポートソングが完成した。
 フロー・ライダーは昨年デビューし、デビュー曲「今夜はロウ☆ロウ☆ロウ」は同年度の米ビルボード・年間シングルチャートで1位を記録。新人ながら今、最も人気のあるラッパーだ。
 イチローは今季、本拠地での試合で「イン・ジ・エイヤー」(1打席目)と「ジャンプ」(3打席目)を打席入場曲に使用。「ジャンプ」はフロー・ライダーの最新アルバム「俺のルーツ」の収録曲で、先月下旬に同盤のPRで来日した際、取材を受けるたびにイチローの話題が出るなど反響の大きさに驚いた。
 特別バージョンはイントロとサビの部分の歌詞を変えて、来日中にレコーディングした。「イチローがオレの曲を使ってくれてるのは、オレとオレの音楽をリスペクトしてくれてるってこと。とてもありがたいことだし、その感謝の気持ちも込めて作ったんだ」と説明。所属のワーナーミュージックによると、同曲の発売は未定だ。
 アーティスト名は英語表記で「FLO RIDA」。出身のフロリダから取り、好きな球団は地元のフロリダ・マーリンズ。先月にはマーリンズ戦で始球式も務め、実際に大の野球好きだ。イチローの活躍ぶりも以前から知っていた。本業では「歌に近いラップ」を歌うことで「ラップ界の常識を変えた」と評される革命児。野球界の常識を次々と覆したイチローと似たフロンティアスピリッツを持つ。
 多忙を極めるが「近いうちにぜひ会いたいと思ってる。この曲を渡して、直接ありがとうって伝えたいんだ」と熱望。「新記録を目指して頑張ってくれよ」とエールも忘れなかった。

 ◆フロー・ライダー 1979年12月16日、米フロリダ州出身。昨年3月、デビューアルバム「メール・オン・サンデー」を発売。先行配信したリード曲「今夜は…」は全米チャートで10週連続1位。「俺のルーツ」は先月発売。リード曲「ライト・ラウンド」は1週間で64万ダウンロードを記録する全米新記録に。アーティスト名には「FLOW=ラップの流れ」に「RIDA(E)=乗る」の意味も。

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2009年5月8日のニュース