藤十郎 曽根崎心中でお初上演1300回達成

[ 2009年4月24日 20:05 ]

 歌舞伎俳優の人間国宝、坂田藤十郎(77)が24日、東京都中央区の歌舞伎座の夜の部「曽根崎心中」で、当たり役「お初」の上演1300回を達成した。

 「曽根崎心中」は、江戸時代元禄期の心中事件を題材にした近松門左衛門の作品。長らく上演が途絶えていたが、1953年に藤十郎(当時は中村扇雀)らが復活上演した。
 藤十郎が遊女お初、父の2代目中村鴈治郎が手代の徳兵衛を演じ、大金をだまし取られた徳兵衛が、隠れた縁の下からお初の足を取ってのどに当てて、心中の決意を伝える場面などが評判を呼んだ。
 1995年1月に大阪・中座で、お初上演1000回を記録した。

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2009年4月24日のニュース