勘太郎 役作りで僧侶修行、中国語マスター

[ 2009年1月5日 06:00 ]

 歌舞伎俳優の中村勘太郎(27)が初主演した映画「禅 ZEN」(監督・脚本高橋伴明)が10日、公開される。「喜びも苦しみも…。あるがままに」と激動の鎌倉時代に生きた道元禅師を描いた作品。勘太郎は「派手なものがもてはやされる時代にあって、静かな緊張の糸が1本通った映画。彼の言葉、生きざまに混沌(こんとん)とした今を生きる人にもきっと何かを感じとってもらえるはず」と話している。役づくりのため、道元が開いた福井・永平寺で雲水(僧侶)の修行も体験、道元が中国で禅を学んだことから中国語もマスターした。「でも、道元禅師になりきるとか、近づくとかは、とても無理です。あまりにも偉大過ぎて。1人の男のドラマとして見てもらえれば」と苦笑い。遊女で後に出家するヒロイン役の内田有紀の尼僧姿も見どころのひとつ。

 勘太郎は現在、浅草公会堂の「新春浅草歌舞伎」で「土蜘(つちぐも)」などを熱演。12日には出演したTBSドラマ「そうか、もう君はいないのか」(後9・00)も放送される。「新年からいいスタートが切れました」と笑顔を見せた。

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2009年1月5日のニュース