ポニョが最年少、“団塊の星”が最高齢

[ 2008年11月26日 06:00 ]

初出場する藤岡藤巻と大橋のぞみ

 大みそかの「第59回NHK紅白歌合戦」(午後7・20~11・45)の出場歌手が25日、東京・渋谷区の同局で発表された。映画「崖の上のポニョ」の同名主題歌を歌う大橋のぞみ(9)が紅白史上最年少、58歳でデビューし“団塊の星”と呼ばれる秋元順子(61)が初出場歌手では歴代最高齢(外国人を除く)で選ばれた。「孫から祖父母まで家族全員で楽しめる」を目指す今年の紅白を象徴する顔といえそうだ。

 大橋は1954年(昭29)の第5回大会でヨーデルの「キツツキの赤いトランク」を歌った河野ヨシユキ、昨年の第58回大会の「℃―ute」の萩原舞の11歳を超える最年少記録。
 この日のNHKのスタジオでも報道陣の質問は“チビっ子の星”の大橋に集中。「いつもは10時に寝るんだけど、今年は最後まで頑張ります」の愛らしい“宣誓”で会場を和ませた。
 ステージを見守る母親は「きょうは先週土曜日に学芸会があったため小学校が振り替え休日になったので来ることができました。直前まではハキハキしてたけど、たくさんのカメラに緊張してるみたい」とドキドキの様子。それでも矢継ぎ早の質問は続き「あんまり自信はないけど間違えないように歌いたい」と言い、「会いたい歌手は?」の質問には「う~ん…」と口を濁し、ほかの出場歌手に気を使う大人顔負けの気配りをみせた。
 一方、秋元は91年の第42回大会に特別出演した米歌手アンディ・ウィリアムス(当時62)を除くと、昨年のすぎもとまさとの58歳を抜いて歴代最高齢の初出場。長男(36)と大橋の母親はほぼ同世代で、年齢的には孫と祖母がそろった初顔コンビ。「長い人生、こんなにうれしいことがあるなんて」と還暦を超えて夢舞台に出る喜びをしみじみと語った。
 子育てや家業を経て3年前に58歳でデビューした“オールドルーキー”。今年1月末に発売した「愛のままで…」はオリコンTOP100に44週ランクインするロングセールスで売り上げ20万枚を突破。24日に発表された最新のオリコンチャートでは、ついに発売10カ月で最高の14位を記録。“超遅咲き”の歌手人生がそのまま粘り強い売れ方に出ており、紅白効果で昨年の「吾亦紅(われもこう)」のような記録的なヒットに化ける勢いだ。

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2008年11月26日のニュース