志の輔が郷里富山で演芸館をプロデュース

[ 2008年6月14日 16:57 ]

 富山県出身の落語家、立川志の輔(54)が高座のつくりから企画・運営までを手掛けた演芸ホール「ほくほくスペースてるてる亭」が富山市内にオープン、14日にこけら落とし公演があり、志の輔ファンや落語愛好家らが詰め掛けた。

 開設したのは北陸銀行(富山市)で、高木繁雄頭取が「地元ににぎわいを」と、「とやま落語大使」も務める志の輔に声を掛けて実現した。地方都市での演芸専用ホールは珍しいという。
 同行が所有するビル内の映画館だった3、4階を改装し、賛同する地元企業7社も地域活性化の一環として協力した。
 同公演を楽しんだ富山市の自営業西尾周二さん(60)は「高座との距離が近くていい。沢山の落語家さんに来てもらえるのでは」と喜んでいた。
 高木頭取は「採算は度外視している。志の輔師匠には、半分ボランティアでやってもらっている」と言うが、運営を任された志の輔は「素晴らしい設備に負けない内容にしたい。落語家全員を一度は高座に呼びたい」と意気込んでいる。

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2008年6月14日のニュース