童子―T 発売1カ月前で2部門首位独占

[ 2008年5月15日 06:00 ]

 ヒップホップ界のベテラン、童子(どうじ)―T(39)の6月11日発売の新曲「もう一度…feat・BENI」が、有線の問い合わせチャートと着うたランキングで“同時1位”を記録した。発売1カ月前の楽曲としては異例の反応。今夏は北京五輪関連のテーマ曲が続々と出てくる中、完全ノンタイアップの同曲がヒットシーンに“大穴”を開けそうだ。

 ヒップホップ界ではカリスマ的な存在の童子―T。人気グループの「EXILE」や「ライムスター」のメンバーらが「童子兄さん」と慕うなど多くのアーティストから敬愛されている大物だ。
 しかしながら、お茶の間で認知されているヒット曲はなく知る人ぞ知る存在。それが、来年のデビュー20年目を前に大ブレーク必至の状況だ。
 新シングル「もう一度…」は女性シンガー、安良城紅(22)と組んだラブソング。テレビ番組やCMなどと一切タイアップしていない楽曲で、4月から有線放送で、今月6日からコンビニエンスストアのファミリーマート全国約7000店舗で流れ始めた。
 最初はファンの間で話題になり、その後有線やコンビニなどから聞こえてくる、いわゆる“街鳴り”で一般の音楽ファンに浸透。最新の有線の問い合わせチャートで1位になり、配信を始めた「着うた」は早くも25万ダウンロードを突破。ランキングでも携帯電話シェアNo・1のドコモで1位を獲得。発売1カ月前で早くも“同時1位”を記録した。
 いまのヒットシーンは“街鳴り”や先行配信の状況がCDの売り上げ結果と結びつくことが多く、GReeeeN「愛唄」やSoulJa「ここにいるよfeat・青山テルマ」などのヒット曲がこのパターン。ただ、発売1カ月前というのは異例で、ノンタイアップ楽曲で「着うた」ランキングのTOP5に入っているのも同曲だけだ。
 有線放送キャンシステムの伊東明芳氏は「とにかく一度かけると必ず問い合わせが入る。曲そのものが強く支持されているのでリクエストもまだまだ伸びており、間違いなくヒットするでしょう」とブレークを確信している。

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2008年5月15日のニュース