D―BOYSで「シャカリキ」映画化

[ 2008年3月20日 06:00 ]

 単行本の累計売り上げが350万部の人気漫画「シャカリキ!」(秋田書店)が、実写映画化される。自転車ロードレースに熱中する高校生を描き、自転車を愛する人のバイブルとも言える作品になりそう。若手俳優集団「D―BOYS」のリーダーで、NHK大河ドラマ「篤姫」にも出演している遠藤雄弥(21)が銀幕初主演。同じくD―BOYSの中村優一(20)と鈴木裕樹(24)とともに青春物語に挑む。

 「シャカリキ!」は、漫画家の曽田正人氏(39)が92~95年に「週刊少年チャンピオン」に連載。迫力あふれるレース描写と熱い友情物語が人気を呼び、世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」への出場に日本人で最も近いと言われているプロの自転車ロードレーサー別府史之(24)も愛読していた作品だ。
 自転車で坂を上りきることが大好きな野々村輝(テル)が主人公。転入した亀ケ丘高校の自転車部は、かつては強豪だったが廃部。部の復活を懸けて、ライバル校のエースである由多比呂彦(ユタ)に挑戦状を叩きつける。
 遠藤ら主要キャストは、昨年12月末から練習を開始。さらに、今月10日から6日間、千葉・館山で泊まり込みの強化合宿を敢行。元全日本ロードチャンピオンである三浦恭資(47)と森幸春(55)をコーチに迎え、昼は60キロほど走り込み、夜はメカニックに関する勉強会を行いリアリティーを追求。それまで履いていたパンツがきつくなるほど、肉体的にもたくましくなった。
 遠藤の誕生日である20日にクランクイン。映画の主演は初めてで「プレッシャーはありますが、テルのように全力で駆け抜けたいと思っています」と気合十分。亀ケ丘高校のエース・鳩村役の中村は「3カ月間の練習をいかしてシャカリキに自転車をこいで頑張ります」と意欲。ユタ役の鈴木も「迫力あるレースを期待してください」と自信を見せている。
 中越典子(28)、原田泰造(37)らが共演。フリーアナウンサーの中井美穂(43)が、部員の母親役で映画初出演する。監督は、故今村昌平監督らの助監督を務めてきた大野伸介氏。今秋公開予定。

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2008年3月20日のニュース