森光子「放浪記」1900回達成!

[ 2008年2月24日 06:00 ]

「放浪記」の上演1900回達成で、贈られた花束を手に笑顔を見せる女優の森光子

 女優の森光子(87)が主演する舞台「放浪記」が23日、東京・有楽町のシアタークリエで上演1900回を迎え、特別カーテンコールが行われた。森は満席の場内を見渡し「できれば、もう少しやりたいと思います」とあいさつ。さらなる記録更新に意欲をみせた。森を慕う近藤真彦(43)、東山紀之(41)らジャニーズ事務所のタレントも祝福に駆けつけた。

【森光子 でんぐり返し封印「放浪記」


 いつものカーテンコール終了後、再び幕が上がる。「放浪記1900回達成!!」の大看板の下で、森は出演者に囲まれ喜色満面。“プラチナチケット”を手にした約600人の観客は、嵐のような拍手で大記録を称えた。
 「これを達成させてくださったのはお客さま。みなさまの力です」と感謝。「風邪と転倒には気をつけています。できればもう少しやりたいと思います」と、2000回への挑戦も宣言した。
 1961年10月20日、芸術座での初演から47年。1900回目は、同劇場跡地に昨秋オープンしたシアタークリエで迎えた。関係者によると、節目のこの日も「普段通り、何も特別なことはせずに劇場入りした」という。
 今年は原作者で、森を見いだした菊田一夫氏の生誕100年。記念の年に記録を達成し、喜びもひとしお。「47年前、なぜ私を抜てきしてくださったのか聞けなかった。怖い先生で、結局、最後までお礼も言えなかったんです」と恩師への思いを語った。また、菊田氏に厳しい指導を受けて迎えた初演時に、舞台そでから恐る恐る観客の入りを確認したという秘話も披露した。
 ジャニーズ勢からは「祝1900回」と記された風船のプレゼント。森は総勢11人の“息子”たちを見回し「みんな背が私の肩ぐらいの時から知っています。マッチさんも小さかったし、東山さんは17歳だったかしら」と楽しそうに笑った。
 同劇場での公演は3月30日までで、その後、博多、大阪など全国ツアー。今年中には上演1995回に達する。「お客さまが来てくださる間は、ずっと」と話し、都内レストランでの記念パーティーに向かった。

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2008年2月24日のニュース