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亀田和毅「一発一発に力を込めるのが親父のスタイル」 5回終了TKO勝ちに会心の笑み

[ 2024年3月31日 19:29 ]

<3150FIGHT>(フェザー級10回戦)3R、ケビン・ビジャヌエバ(右)の顔面を左で華麗に決める亀田和毅(撮影・椎名 航)
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 ボクシングイベント「3150FIGHT vol.8」が31日、名古屋国際会議場で開催され、フェザー級(リミット57・1キロ)10回戦はIBF世界同級5位の亀田和毅(TMK)がWBCユース・シルバー・スーパーバンタム級王者ケビン・ビジャヌエバ(メキシコ)に5回終了、TKO勝ちした。5回終了後に相手が棄権した。

 試合後、取材に応じた和毅は「今までのスピードとコンビネーションでポイントを取るスタイルとは違う。焦らずに一発一発に力を込めて打つのが親父(父・史郎トレーナー)のスタイル。ちょっとは出せたかな」と笑みを見せた。

 立ち上がりからプレスをかけて相手をロープやコーナーへ追い込んだ。左右ボディーや左フック、さらに右ストレートをガードの上からでも叩きつけ、攻撃的な姿勢をアピール。セコンドの父から「腹(ボディー攻撃が)効いた」「おおっ!!(パンチが)入ったぁ!!」「練習通りや!!」など威勢のいい声が場内に響いた。圧倒し続けて相手を戦意喪失に追い込んだ。

 当初は昨年10月のIBF2位決定戦で苦杯をなめさせられたレラト・ドラミニ(南アフリカ)と再戦するはずだった。しかしIBFから同級3位アーノルド・ヘガイ(ウクライナ)との挑戦者決定戦を指令されたドラミニ陣営がこれを優先したため、和毅VSドラミニ戦が消滅した。

 試合の約2週間前に対戦相手変更となったものの「ドラミニ、ありがとう」と言った。その理由は「自分を変えてくれたから」だ。「前回の敗戦があったからスタイルを変えようと思った。あれでは世界で勝てない」と進化のきっかけをもらったことに感謝する。今回は序盤からパワーを感じさせるパンチを打ち続け、手応えをつかんだ。父との特訓の成果を試すために「そういう意味でドラミニとやりたかった」と再戦消滅を悔しがった。

 鮮やかに再起を果たし「今年中には世界へ挑戦したい」と3本目の世界ベルトを目指すことを宣言した。

 また、妻シルセさんが第2子をまもなく出産するそうで、4月1日に妻がいるメキシコへ向かう。「最初は女の子と聞いていたけど(妊娠)5、6カ月あたりで男の子だと。変わるもんなんですね。とにかく元気に生まれてくれれば」と最高の笑顔を見せた。

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