帝京が圧勝発進! 9番・安部育規の2打席連発含む4本塁打 今春公式戦は8試合連発でチーム計13本塁打

[ 2024年5月19日 13:19 ]

春季関東大会 2回戦   帝京9―2鹿島学園 ( 2024年5月19日    高崎城南 )

<帝京・鹿島学園>本塁打を放った帝京の(左から)安部、西崎、奈良(撮影・村井 樹)
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 相手の心を折るように、強烈な打球が4度も左翼席後方のネットに突き刺さった。4本塁打を含む12安打9得点と打線が爆発し、逆転で7回コールド勝ちした帝京(東京)。名門の底力を遺憾なく見せつけた。

 圧巻だった。打線に火を付けたのが「9番・左翼」の安部育規外野手(3年)。5回先頭で左翼越えの同点ソロを放つと、6回には再び左翼スタンドへ2ランを運び2打席連発。2回の第1打席にも適時内野安打を放ち3安打4打点と爆発し「来た球を思いきり打つことだけをモットーにしていった結果です」と胸を張った。

 今春から完全移行した低反発の金属バットとは思えない打球が飛びまくった。試合を決めた7回は先頭のプロ注目・西崎桔平主将(3年)が左翼スタンドへソロ。続く3番・奈良飛雄馬内野手(3年)はネット上段に突き刺す特大弾を運んで2者連続本塁打とすると「点差があったので狙っていました」と笑顔。西崎も「ヒットの延長線上がホームランになったので良かった」と喜んだ。

 昨秋はまさかの都大会出場を逃すも、オフ期間に各選手が強いスイングができるようにと練習内容を一層。バットを振りまくった結果、今春の公式戦は都大会1回戦から8試合連続本塁打を記録し、チームとして13本ものアーチを架けてきた。春の東京を制しながらあと一歩で敗れた昨夏、リベンジを期して臨んだがまさかの結果に終わった昨秋。悔しさばかり味わってきたからこそ「序盤からもっと圧倒しないといけない」とさらなる高みを見据えた西崎。今年の帝京は違う。

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