牧原大成 WBC準決勝村上サヨナラ打よりうれしかった言葉とは…9回好機も「僕だけ喜べなかった」

[ 2024年1月2日 20:55 ]

昨年のWBCで大谷(左)とじゃれ合う牧原大
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 昨年3月のWBC優勝メンバーの牧原大成内野手(31=ソフトバンク)が先月31日放送のテレビ朝日「ザワつく!大晦日2023 一茂良純ちさ子の会 6時間SP」(後5・00)にVTR出演。WBC準決勝メキシコ戦で劇的なサヨナラ勝ちを飾った“舞台裏”を明かした。

 番組では現役プロ野球選手や監督ら100人へ「WBCのシビれた瞬間」としてアンケートを実施。3大会ぶり世界一に輝いた侍ジャパンの名場面TOP10から第1位を当ててはいけないというコーナーで、準決勝メキシコ戦での「村上のサヨナラ打」や「周東の神走塁」が“1位候補”としてランクイン。

 VTR出演となった牧原大はメキシコ戦でのサヨナラ勝ちを振り返り「本来であれば無死一、二塁になった時点で村上と交代でバントの予定だったんですよ」と告白。1点を追いかける9回、当初は“不調”の村上に代わり代打として出場し、送りバントする作戦があったことを明かし「言われた時は本当に吐きそうなぐらい緊張して。普通だったら無死一、二塁になったらみんな嬉しいじゃないですか?僕だけ喜んでなかったですからね。う~わマジか…何しとん」と当時の心境を赤裸々に伝えた。

 続けて「城石コーチに行きたくないです言ったんです。マジで無理だと。ホントちょっと栗山監督に確認してきてくださいって」とお願いしたと言及。「僕の自信のなさが監督に伝わって、(コーチから)村上で行かせるからって言われた時は多分(僕的には)勝った時よりうれしかった」と話し、笑いを誘った。

 スタジオ出演していた栗山氏はこの発言に大笑い。村上に代打を送らない判断をしたことについては「もちろん最初からムネ(村上)を信じてましたけど、勝たないといけないので当然バントの選択も考えてました。最後の最後までバントを牧原に準備をしてもらって、決めてなかったんですよ。大事な決断ってストンと落ちる瞬間がある。そこまで待つんです。無理矢理決めると、自分の思いが入ってしまうので」と説明。

 さらに城石コーチからは牧原大の言葉を伝えられなかったと明かし「なんとなく(バントが)無理そうな雰囲気を感じたんで。でもプロなんで覚悟を決めれば牧原だってやれたと思いますよ。めちゃくちゃいい選手ですから」とフォローした。

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