イチロー氏「誰一人僕を選ばなかった」　キャプテン選びに持論「飛び抜けて上手い選手じゃない方が良い」

高校時代のエピソードを語るイチローさん（C）Konami Digital Entertainment
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　マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏（50）が20日、YouTube「パワプロ・プロスピ公式チャンネル」に出演。高校野球の監督となって遊ぶ「パワフルプロ野球　栄冠ナイン　クロスロード」とのコラボが実現し、“監督イチロー”としての監督論や高校時代のエピソードなどを語った。

　イチロー氏は動画内でキャプテンに求められることを聞かれると「僕がキャプテンに選ばれない理由は、全体を見ないんですよ。とにかく自分が上手くなりたい。そうやって宣言して入ってるので、それを貫いたんだけどね。だいたい多数決で決まるんだけど、誰一人僕を選ばないというね。そういう選手ですよ」と、自身が向いていないことを主張。

　続けて「僕が考えるキャプテンは、飛び抜けて上手い選手じゃない方が良いね。だけど頑張る選手。わかりやすく努力できる選手がいいと思う。自分にも厳しい、それを人にも厳しくできるからチームメートたちにもそれを求める。だけど自分より上手くていいし、全体のバランスをそれで見られる。そういう選手に付いていきたいと思うんじゃないかなと。練習もしないで上手いやつだけ上手いからキャプテン、これは全然ダメです」と持論を展開。

　それでも最後には「（僕は）そんな冷めたタイプだったんだけど、（最後の夏の大会）3年生でベンチに入れなかったヤツらの名前を俺のグラブに書いてくれって、本人たちに直接書いてもらったことはあるのよ。だからね、今も実家に置いてあるそのグラブには、うっすらと名前が書いてあるはず。消えてないと思うんだよね」と“仲間想い”の一面も口にしていた。