広島・森翔平も“翔タイム” 本家に「ちょっとあやかっています」 自主トレで着ていたパーカは…

[ 2023年12月19日 05:45 ]

自主トレに励む広島・森
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 広島・森翔平投手(25)が18日、マツダスタジアムで自主トレを行い、来季は「翔タイム」と呼ばれるくらいのパフォーマンスを発揮することを宣言した。ドジャース・大谷翔平投手(29)と同名で、この日はドジャースのパーカを着用して練習に励んだ左腕。“本家”にあやかるためにも、来季の先発ローテーション定着へ向けて今オフは平均球速3キロアップをテーマに掲げた。

 「翔タイム」を演じる権利は持っている。あとはパフォーマンスが伴えばいい。森はこの日、以前から所持していたドジャースのパーカを着用して自主トレに励んだ。同名で、ドジャースに移籍した大谷にあやかっての行動だった。最高気温7度と寒さが身に染みるグラウンド上で、来季の“実演”へ向けて着々と準備を進めた。

 「ちょっとあやかっています。名前は一緒なので。(来季は翔タイムを)見せます」

 大谷の移籍先が注目された今オフ。同名であることからチームメートに「(移籍先)決まった?」といじられることも多かった。とはいえ次元が違うことも自覚している。今季も世界最高峰の舞台で投げては10勝、打っても打率・304、44本塁打、95打点のスーパースターに対し、自身は4勝(2敗)。先発ローテーションに定着することもできなかった。同じ「翔平」として期するものがある。来季の「翔タイム」の“実演”へ向け、レベルアップを図る。

 「平均球速も上げたいですし、体力的にも、パワーがないとダメかなと思った。底上げしていきたい」

 掲げる最大のテーマは、直球の平均球速の向上だ。来季は、今季の145キロから3キロアップの148キロを目標に設定している。そこに向けた土台づくりにも、余念はない。

 今オフは1日4食の食事トレーニングに励み、すでにシーズン中の体重82キロから3キロ増の85キロにスケールアップするなど肉体改造を推し進める。さらに来年1月には、今年1月に続いてオリックス・山岡らとの合同自主トレに参加予定。「(山岡さんは)遠投とか、グッと(伸びてくる)いう感じがある。(体の)使い方がうまい。教えてもらえることは教えてもらいたい」。1メートル72、68キロと自身より一回り小柄ながら、今季の平均球速146キロを誇った右腕から出力法も学び取り、球速に反映させる算段だ。

 「いいスタートを切って、一年間ローテーションを守るのは一つの目標」と森。大谷の存在も励みに、3年目の飛翔を見据える。(長谷川 凡記)

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