楽天の“チャンス男”銀次 パ・リーグ打率5傑に球団最多4度ランクイン

[ 2023年12月19日 05:30 ]

勝ち越し打を放ち雄叫びをあげる銀次(撮影・高橋 茂夫)
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 【データで振り返る23年12球団記録レビュー】みちのくの安打製造機が惜しまれつつバットを置いた。銀次は楽天一筋18年で通算1240試合に出場。19年6月9日の中日戦でチーム生え抜き初の通算1000安打を達成し、球団歴代最多の1239安打を放った。生涯打率は・290。パの通算4000打数以上の打者では歴代24位で楽天ではトップだ。

 14年にはキャリアハイの打率・327を記録し、糸井嘉男(オ=・331)にわずか4厘差のリーグ2位。球団初のリーグV、日本一に輝いた13年にはパ4位の打率・317、17年にはパ5位の・293、19年にはパ4位の・304と打撃ベスト5に4度も名を連ねた。パで打率5傑に4度以上ランクインしたのは、張本勲(日)の12度を筆頭に32人。球団ではリックの3度を上回る最多と2010年代は打率上位の常連だった。

 勝負強さも光った。走者別の通算成績を集計すると、得点圏では1166打数353安打の打率・303、満塁では134打数56安打の・418というハイアベレージ。得点圏、満塁で放った安打数は、ともに島内(得点圏312、満塁44)を上回る球団最多と、チャンスで誰よりも期待に応えた。多くの輝かしい数字に彩られたその活躍を、ファンは忘れないだろう。(記録課・志賀 喜幸)

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