栗山英樹氏 愛弟子・大谷にエール「またここからが勝負」

[ 2023年12月11日 05:00 ]

WBCで優勝し抱き合う栗山監督と大谷

 大谷の日本ハム時代の恩師で、侍ジャパン前監督の栗山英樹氏(62)は日本ハムを通じて「世界一の選手になると信じてファイターズから旅立った翔平が、これだけの評価を受けたということは、金額がということではなく本当にうれしかった」と喜びのコメントを寄せた。

 花巻東(岩手)から直接米球界入りを希望していた大谷を12年ドラフトで1位指名。当時監督だった栗山氏が「投打二刀流での育成」を前面に押し出した交渉で翻意させた。二人三脚で二刀流の土台を築いて17年オフにメジャーに送り出し、世界的な選手となった愛弟子と参加した3月のWBCで世界一を奪還。休む間もなく突入した今季も10勝&44本塁打で2度目のMVPに輝くなど、確固たる地位を確立した大谷について「本当に頑張ったということを今回は改めて強く感じています」と感慨を込める。

 大型契約には当然のように責任も生まれる。栗山氏は「またここからが勝負。新しいステージでも、野球界のためにまた何かを見せてくれることでしょう。楽しみにしています」とエールも送った。

 ≪侍ジャパン・井端監督「誇り」≫侍ジャパン・井端監督が大谷の大型契約でのドジャース移籍に驚きの声を上げた。この日はさいたま市内で「NIPPON EXPRESS」の野球教室に参加。「(金額が)凄くて全然イメージが湧かない」と笑い「日本人がトップになったことは誇り。子供たちに素晴らしいパフォーマンスを見せてほしい」と期待した。野球界の未来を背負う立場でもあり「“稼げる職業”であると子供たちが認識する。憧れてくれれば野球界が盛り上がる」と期待した。

 ≪侍メンバーからも驚きと祝福 ヌートバー「ふさわしい」オリックス・山崎颯金額「やばいです」≫大谷の大型契約に、3月のWBCでチームメートだった元侍ジャパン選手からも祝福と驚きの声が上がった。カージナルス・ヌートバーはSNSに「おめでとう先輩!君にふさわしいよ」と投稿。オリックス・山崎颯は契約交渉後に「ドジャースは僕の好きな選手もいる球団。(金額は)やばいです。自分も頑張りたい」と意欲を示した。福岡県内のイベントに参加したソフトバンク・牧原大は「彼はどこに行ってもスーパースター」と称賛し、「野球に対する姿勢とか、誰にでも手本になる選手」と話した。

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