篠塚和典氏 地獄の伊東キャンプで長嶋茂雄氏を挑発?「一緒に走ってみろよ!」 長嶋氏の反応は

[ 2023年11月25日 21:56 ]

篠塚和典氏
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 元巨人の篠塚和典氏(66)が、25日放送のBS日テレ「おぎやはぎの愛車遍歴」(土曜後9・00)にゲスト出演し、現役時代の“地獄の伊東キャンプ”にまつわるエピソードを語った。

 銚子商(千葉)からドラフト1位で巨人に入団。当時はまだV9戦士が現役でいたころだったという。篠塚氏ら若手は、チームが5位と低迷した79年の秋、静岡県伊東市に集められ、約3週間にわたるキャンプを実施。過酷さゆえに“地獄の伊東キャンプ”と呼ばれた。参加メンバーは江川卓氏、西本聖氏、山倉和博氏、河埜和正氏、中畑清氏、松本匡史氏ら18人。このメンバーがその後、新たなチームの礎を築くことになり、ファンの間で語り草になっている。

 篠塚氏は、当時監督だった長嶋茂雄氏からの言葉を覚えているという。「キャンプ始まる前にミスターが、“お前たちはここでしっかり技術、体力を付け、お前たちがこれからジャイアンツを10年、15年引っ張って行くんだ”って。言われた言葉というのが大きかったので」と振り返った。

 高校時代から厳しい練習は慣れっこかと思いきや、「やっぱりきつかったですね。時間が長いというかね」と、当時のキャンプは格別のつらさだったという。「明るい時間はグラウンドでやっているんですけど、暗くなってくると走りに行くんです。タクシーを何台かで行って、そのタクシーのライトで照らして走るんです」。そんな日々が続き、練習後に遊びに出るような元気も「まったくないです」と笑った。

 キャンプ最終日の走り込みでは、印象的な出来事があったという。「最後は坂を上って、坂を降りてきたりというのがあって。中畑さんに、“監督も走らせろよ”という言葉を言われたんです。僕が」。篠塚氏は「何で俺が言わなきゃいけないんだ」と思いつつも、意を決してコーチ陣に挑発的な言葉をかけたという。「“コーチ、監督も腕組みなんかしてないで、一緒に走ってみろよ!”と言ったら、監督が付いてきたんですよ。他のコーチは来なかったですけど、来てくれた。ケツが割れるくらいの感じで坂道を降りてきて、みんなで最後、拍手して、18人と監督、コーチが絆じゃないけど、つながった瞬間でしたね」と懐かしんでいた。

 18人はこのキャンプを通して強く結束し、その後も毎年、泊まりがけでゴルフに行くなど、プライベートでも交流を深めたという。

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