高木豊氏 シリーズで劣勢に立たされた阪神の「現状」を鋭く指摘「坂本が迷いだしたら、このシリーズは…」

[ 2023年11月1日 15:58 ]

高木豊氏
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 横浜、日本ハムで活躍した野球評論家の高木豊氏(65)が1日に自身のYouTubeチャンネルを更新。第3戦を終え、1勝2敗と劣勢を強いられた「阪神目線」で日本シリーズの今後を展望した。

 第1戦こそ、オリックスのエース山本由伸を攻略したものの、岡田阪神は2戦目を完敗し、甲子園に舞台を移した第3戦は1点差で敗れた。ここまでの戦いを振り返り、「経験って大事だな、と思うことは多かった」と3年連続出場のオリックスと、9年ぶりにシリーズの舞台に立つ阪神との「差」を強調した。

 象徴的なシーンとして、同氏は第2戦8回の阪神・小幡の失策と、第3戦7回の好機に代走で起用されながら、盗塁できなかった島田の例をピックアップ。「今の子って、その舞台を楽しんで、ノビノビやるんじゃないか、と思ってたけど、全然(普段と)違うな。みんなに硬さがる」と特有の緊張感が若手選手から平常心を奪っていることを指摘した。

 加えて、阪神投手陣をリードする司令塔の「異変」を挙げる。「坂本がちょっと(リードを)迷いだしてるかな、と。自分が“ヨシっ”と思ったボールを打たれてるわけだし」。その根拠として、「3戦目は顔つきが暗くなっている」と印象を明かし、「坂本が迷いだしたら、このシリーズは終わっちゃうんだよ」と断言した。

 絶対に落とせない第4戦以降の戦い方について、「やっぱり阪神はマウントを取って野球をやらないと」と同氏は言い切る。「シーズン中から、少しでも先をいってゲームを支配できていたら、その試合は強く感じる。一歩でも、引いてしまうと普通のチームになってしまう」。マウント=先取点。先行逃げ切りのスタイルで戦うことこそが逆襲のキーだと同氏は力説した。

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