オリックス・東、無傷5連勝!6回2死まで完全の快投見せマジック9導いた ポストシーズンのジョーカーだ

[ 2023年9月13日 05:00 ]

パ・リーグ   オリックス8―1日本ハム ( 2023年9月12日    エスコンF )

<日・オ>選手たちを勝利のハイタッチで迎える東(撮影・高橋 茂夫)
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 シーズン大詰めで23歳右腕の猛アピールが止まらない。オリックス・東が7回を2安打1失点、5回まで一人の走者も許さない快投で、無傷の5連勝を飾った。山本、宮城、山下、山崎福ら強力先発陣の一角に加わり、中継ぎもこなせるポストシーズンのジョーカー的存在に浮上した。

 「全体的にストライク先行で勝負できて、四球もなかったのは良かった。“まだヒット打たれてないな”とはちょくちょく思いながら。でもそんなに簡単じゃないのは分かっているので、“いつか打たれるだろう”と」

 150キロに届く直球と、スライダー、カットボールなどの変化球も見事に制球した。初回は万波を二ゴロ、五十幡を一ゴロ、清宮を中飛とわずか8球で三者凡退に仕留め、5回までわずか57球。6回2死まで完全投球を演じ、大記録の予感さえ漂わさせた。

 2試合前の9日ロッテ戦では山本が2年連続のノーヒットノーランを達成したばかり。1学年上のエースの偉業をテレビ観戦していた東は「スゲえな」と舌を巻いた。その試合後に森が山本へ金のネックレスをプレゼントしたことを伝え聞き「もし、ですけど、完全試合とかノーヒットノーランができたら、森さんが由伸さんにあげたネックレスを“僕にくれ”と言おうと思ったんですけど。打たれたので、しゃーないです」と笑わせた。

 17年育成ドラフト2位で入団して6年目。着々と力を付け、昨年7月に支配下登録を勝ち取った。先発タイプながら、今季も2試合中継ぎ登板があり、短期決戦では起用法の幅も広がる。中嶋監督は「よく投げたし、“やめて!”ってぐらい焦りましたよね。当然、ノーヒットノーランとか、そういうドキドキ感が怖いんで」と独特の表現で絶賛。新星の力投を打線も強力援護し、マジックはついに一桁「9」。3連覇へ死角は見当たらない。(山添 晴治)

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