元DeNAスカウト部長・吉田孝司氏 上田西・横山と仙台育英・山田は将来性抜群の遊撃手

[ 2023年8月7日 05:30 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会 1回戦 ( 2023年8月6日    甲子園 )

<上田西・土浦日大>延長10回 2死三塁 一塁ゴロに倒れ、一塁へヘッドスライディングの上田西・横山(撮影・成瀬 徹)
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 【吉田孝司氏の目】開幕日に2人の遊撃手に注目した。ともに将来性を感じさせてくれる上田西・横山と仙台育英・山田だ。素材としては素晴らしいものを持っている。

 均整の取れた体格の横山には、特に守備に見るものがある。フットワーク、グラブさばきがよく、遊撃後方への飛球の対応も実によかった。打撃は「打ってやろう」と力が入っていたが、4打席目にコンパクトに打って中前打。攻守にセンスがある。春先は体が少し細く見えた山田は今夏は体に力を感じる。スイングが速く、バットが振れる。初回はヒットエンドランで右方向へヒット。広角に打つ技術もあり、体がもっと強くなれば楽しみだ。

 ただ、2人に共通して気になったのがスローイング。ともに横から投げていた。もしかしたら巨人・坂本をイメージしているのか。遊撃手は一塁手が捕りやすい送球が基本。横から投げていると、いざ大事な場面で力を入れたらシュート回転してミスが出る。坂本も若い頃は上から投げていた。小手先で楽に投げたりせずに、余裕があっても上からしっかり強い送球を心がけることが課題だろう。(元DeNAスカウト部長)

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