ツインズ・前田健太にトレード申し込み、直近7試合は2勝2敗、防御率2・63の好成績

[ 2023年7月31日 09:06 ]

ロイヤルズ戦に先発したツインズ・前田健太(AP)
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 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のツインズ担当ダン・ヘイズ記者が30日(日本時間31日)、「ソニー・グレイと前田健太のトレードについて他球団からの問い合わせが続いており、ツインズはオープンに対応している」と報じた。

 
 2人ともこのオフにフリーエージェントの資格を得る。スモールマーケットチームのツインズには両方を引き留める資金力はなく、2人とも球団を去る可能性はありえる。グレイについては約2千万ドルのクォリファイングオファーを出して、他球団に移籍しても補償でドラフト指名権を得る選択肢もあるが、前田にはそちらはなく、球団を去る際には無償。もし、今トレードすれば、このトレードマーケットでは売り手が少なく、ホワイトソックスとエンゼルスのルーカス・ジオリトの取引のように、レンタルであっても良い見返りを得られる。

 前田は過去7試合は先発して37・2イニングに投げ、2勝2敗、防御率2・63、51奪三振、13四球、WHIP1・09と成績を残している。三振奪取率が高く、ポストシーズンの経験が豊富なのも魅力だ。

 今季のツインズの先発ローテーションはチームの強み。先発ローテの防御率3・87は全体5位。現在3Aにはベテラン左腕のダラス・カイケル、32イニングで防御率1・13の好成績。メジャーで3勝3敗の若手ルイ・バーランドがおり、この2人を昇格させれば問題はない。

 ツインズは現在、ア・リーグ中地区首位で2位ガーディアンズと0・5ゲーム差。8月、9月のスケジュールは比較的緩やかで、強いチームの少ないア・リーグ中地区ならば、先発投手を一人出しても地区優勝できるかもしれない。しかしながらデレク・ファルビー編成本部長は「投手が十分ということはない。一人二人ケガで欠けただけで全く変わってしまうこともある」と危惧している。

 トレード期限は迫っている。果たしてどうするか。戦力的に足りないのはブルペンと右打者。若手有望株に加えて、このエリアでの補強ができるなら、トレードを実行するかもしれない。

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